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今回は少し業務から離れ、これまでツイッターでご紹介してきた交通トリビアをまとめてみたいと思います。

ナンバープレートや道路に関して、思わず人に話したくなるような雑学を集めました。
どうぞお楽しみください。
(随時更新予定です)

ナンバープレートに関するトリビア 8選

下2桁が「42」「49」となる番号は、希望しない限り発行されない。

「死に」「死苦」などと読め、縁起が悪いためです。
ただ、上2桁は対象外のため「49-89(四苦八苦)」などが発行されることはあります。

希望ナンバーなら、どんな数字でも選ぶことができます。

一般払い出し番号の払い出し順序

一般払い出し番号の払い出し順は以下の通り。
① 4ケタの番号が最後まで行くと、ひらがなが進む
② ひらがなが最後まで行くと、分類番号が進む
③ 分類番号の下2ケタが09まで終わると、英字が入ってくる(普通車の場合)

ちなみに現在、静岡の3ナンバーは分類番号301ですが、名古屋は306まで来ているようですね!
(2021年9月現在)

ナンバープレートの地名は、全国で合計133種類。

その内、ご当地ナンバーが46種類、従来のナンバーは87種類です。

地名が1種類のみの県は、以下の15県。
秋田、富山、福井、滋賀、京都、和歌山、鳥取、徳島、愛媛、高知、佐賀、熊本、大分、宮崎、沖縄
(2021年9月現在)

ナンバープレートの地名が最も多いのは、東京都と千葉県。

<ナンバープレートの地名が多い県ランキング>
① 東京都・千葉県 10種類
② 北海道 9種類
③ 愛知県 8種類

なお、2020年のご当地ナンバー追加(第3弾)までは愛知県がトップでした。
賛否両論があるご当地ナンバーですが、今後も増えていくのでしょうか?!

ご当地ナンバーは歓迎する人も多い一方、「住んでいる地域が分かってしまう」「従来の地名の方が馴染みがあった」などのネガティブな意見もあります。

自家用車は、全長4.7m/全幅1.7m/全高2.0m/排気量2000ccを基準に、1つでも超えると3ナンバー、全て基準以下なら5ナンバーになる。
(ただしディーゼル車はサイズのみで決まる)

たとえば弊所の「こはく号(CX-3)」は、全幅だけが1.76mと基準を超え、3ナンバーとなっています。

ナンバープレートの分類番号で、希望ナンバーか否かがわかる。

以下の分類番号は希望ナンバーです。

  • 3ナンバー登録車:310~399
  • 5ナンバー登録車:510~579
  • 軽自動車:583~599

ただし抽選番号の場合は上記以外も使用されるため、分類番号だけではわからないケースもあります。
(途中から抽選番号に指定される場合もあるため)

希望ナンバーを見つけると、数字の由来をつい想像してしまいますね!

抽選希望ナンバーの1回の当選数は、車種や番号、地域によって異なり、状況により変更される。

原則は以下の通りです。
(2021年9月現在)

  • 3ナンバー普通車:4個
  • 5ナンバー普通車:8個
  • 軽自動車:2個

人気の番号は倍率が100倍近くになることもあるようです。

皇族の公用車を「御料車」と呼び、公式行事用のものには特別なナンバープレートが付けられる。

リンク先の画像にある通り、菊の御紋の近くにある直径10cmの円形プレートで「皇」の文字と番号が入っていますね。
こんな高貴なナンバーがあるとは!

高速道路に関するトリビア 5選

高速道路のトンネルの入口が斜めになっているのは、ドライバーの恐怖心を和らげるため。

入口が垂直だと恐怖心で減速する人が多く、渋滞が起こりやすいそうです。
狭くて暗いトンネルに高速で入っていくのは怖いものなので、配慮がなされているんですね。

高速道路のサービスエリアは約50㎞(北海道では80㎞)ごとに、パーキングエリアは15~20㎞ごとに設置されている。

サービスエリアを50㎞間隔としたのは、一般に車はガソリンランプが点いてから50~60㎞走行可能とされ、その間に給油できるからです。

距離はあくまでも目安。道路状況を総合的に考慮して決められているそうです。

サービスエリアとパーキングエリアに明確な違いはない。

サービスエリアの方が比較的大規模ですが例外も。
例えば海ほたるパーキングエリアは、観光スポットになるほどの施設です。

サービスエリアは50kmごと、パーキングエリアは15kmごとの設置が原則となっており、全長約15kmの東京湾アクアラインではサービスエリアは該当しないそうです。

逆に、サービスエリアでありながらレストランやガソリンスタンドがないところもあります。

中央自動車道(中央道)は、1972年まで「中央高速道路」という名称だった。

当時、暫定2車線の対面通行区間で事故が多発。
高速道路という名称が速度オーバーを助長するとの意見から変更されたそうです。

なおその区間は追い越しもOKだったよう。
想像するとゾッとします。

トンネル入口の信号は、昭和54年の日本坂トンネル火災事故(静岡)をきっかけに全国で設置された。

この事故では、情報板で火災表示をしたものの、見落とした後続車が次々侵入。
被害が拡大し7人が死亡、173台が焼失する大惨事となりました。

赤信号の場合はトンネル内が危険な状況のため停止しましょう。
黄色の点滅は落下物などの交通障害を意味しており、十分注意して進みます。

その他の交通トリビア 9選

国道は1号から507号まであるが、59~100、109~111、214~216は欠番。

戦後の道路法により、一級国道は1号から、二級国道は101号からナンバリングしていきました。

その後、一級・二級の区別が廃止され、新たな国道には3ケタの数字を振ることとしたため、100号以下がポッカリと空いています。

道路の白線の長さは、一般道では白線が5m、白線間が5mで、合計10m。
高速道路では白線が8m、白線間が12mで、合計20m。

車間距離を測るのに使えます。
(高速道路なら、白線5つ分で100mなど)

「道の駅」は全国に1193カ所(2021年6月現在)あり、公式ホームページもある。

なお、初めて「道の駅」が登録されたのは1993年(平成5年)です。
道の駅を巡る旅も楽しそうですね!

急な坂道にコンクリート舗装が多いのは、アスファルト舗装が困難だから。

アスファルトはローラを使った締め固めが必要ですが、急勾配だと難しいんですね。
ただ、コンクリートはアスファルトと比べて滑りやすいため、ドーナツ型のくぼみなどが付けられています。

トンネルにコンクリート舗装が多いのは、耐久性があり工事が少なくて済むため。

トンネルは閉鎖するのが難しく、なるべく工事回数を減らしたいというのが大きな理由です。
さらにコンクリートは、黒っぽいアスファルトと比べて明るく、照明コストが30%ほど抑えられるそう。

同様に、料金所など閉鎖が困難なところはコンクリートが多いようですね。

日本初のスクランブル交差点は、熊本市の子飼交差点。

ニューヨーク5番街を参考にし、1968年に導入されました。
世界最大級といわれる渋谷駅前が有名ですが、熊本が初だったんですね。

ちなみに2009年にはロンドンに、渋谷駅前をモデルにしたスクランブル交差点が誕生しています。

車の分類は「道路運送車両法」によるものと「道路交通法」によるものがある。

Q. 次の中から「普通自動車」を選べ
 ①クラウン ②フィット ③ムーヴ

道路運送車両法「クラウン!」
道路交通法「全部!」

同じ「普通自動車」といっても、法律によって定義が全く違っています。
それぞれ目的が異なる分類ですが、混乱してしまいそうですね。

道路の壁面緑化に使われるナツヅタは、甲子園球場が譲ってくれた種子を育て全国に出荷されていた。(平成14年まで)

以前はナツヅタの流通量が少なく、すでにナツヅタを使用していた甲子園球場に協力を依頼したのだそうです。
甲子園が全国の温暖化やヒートアイランド現象を食い止めてくれていたんですね!

日本に信号が登場した当初、青信号は今より緑に近く、法令でも緑信号とされていた。

設置を報じる新聞が「青信号」と記載したことや、緑色のものを青と表現する習慣から「青信号」が定着。
1947年には法令も青に変更されました。

実際の色も当初より青寄りになっています。

1970年代以降、 色弱者に見分けやすい「青みどり色」に変更されました。
国際照明委員会(CIE)が規定する緑色の範囲で、最も青寄りの色を採用しているそうです。